Information 長谷川政弘の20018年の活動情報をお知らせしていきます。

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 Melting Pot 2017 +

大阪芸術大学工芸学科金属工芸コースOB・学生展

会場:阪神百貨店梅田本店 大阪市北区梅田1-13-13 9F 阪神美術画廊

Tel 06-6352-1201

会期:2018年12月12日(水)〜18日(火)   

大阪芸術大学金属工芸の卒業生20名と現役学生10名の展覧会です。金属に限らず様々なメディアで活躍しているアーティストが一堂します。このメンバーの中では私が長老となってしまいました。

 

 

 

 

● 堺 市 展 (審査員出品)

1期(写真、彫刻・立体造形)

会場:堺文化館 ギャラリー 大阪府南河内郡太子町山田17JR阪和線「堺市」駅前 ベルマージ堺弐番館2〜3F

Tel 072-222-5533

会期:2018年11月14日(水)〜18日(日)   

彫刻・立体造形部門の審査員として作品を展示しました。オーソドックな塑像表現から現代的な素材を使った立体造形が一堂しました。

 

 

 

● 「旧大道旧山本家住宅 秋の金属工芸展」

竹内街道歴史資料館×大阪芸術大学

会場:旧山本家住宅 茅葺きギャラリー 大阪府南河内郡太子町山田1797番地

会期:2018年10月20日(土)〜28日(日) の土・日曜日  

太子町教育委員会よりの依頼で竹内街道灯路祭りに合わせて大阪芸術大学金属工芸コースのスタッフと学生による金属工芸展を開催しました。

竹之内街道歴史資料館と大阪芸術大学がコラボレーションした「大道旧山本家住宅 秋の金属工芸展」が行われました。 10月20日(土)に行われる竹内街道灯路祭りとの同時開催から始まり、10月28日(日)まで展示させていただきました。 竹内街道は、大阪府堺市の大小路から松原市、羽曳野市を経て太子町に入り、大阪・奈良の府県境の二上山の南にある竹内峠を超えて、奈良県葛城市の長尾神社に至る約26kmの街道です。日本最古の国道と呼ばれており、日本遺産に認定されています。 展示するにあたり、事前に先生や学生と視察に訪れ、建物の雰囲気を活かした展示を考え、作品の搬入はトラックを使用し、竹内街道歴史資料館の方の協力のもと、学生たちは意見を交わしながら展示作業を進めました。 展示は、茅葺ギャラリーの雰囲気を損なわないよう心がけ、いかに作品と建物を引き立たせるかを試行錯誤しながら、照明の取り付けや作品の設置を行うことで、金属工芸コースならではの、場と作品の調和を作り出しました。日本遺産に認定された竹内街道での灯路祭りに参加し、国登録有形文化財に登録された旧山本家住宅との協調を考えながら取り組んだ今回の展覧会は、学生にとって大変貴重な経験となり、また、多くの方々に、太子町の歴史文化の重要性に目を向けていただくきっかけを作ることができたのではないでしょうか。 (大阪芸術大学ブログより)

 

竹内街道

太子町大道旧山本家住宅

 

 

 

 

 第22回 高山 竹あかり

会場:高山竹林園 奈良県生駒市高山町3440番地 Tel 0743-79-3344

会期:2018年10月6日(土)・7日(日) 2日間 雨天中止 

高山 竹あかり 公式サイトへ

昨年に引き続き高山竹あかりのオブジェデザインを担当します。

生駒市高山地区は古くから竹工芸製品の製造の盛んな土地です。特に茶筅は国内の9割以上が高山で生産されていると言われています。今回で22回目の開催となる高山竹あかり。ロウソクのあかりによって照らされる大型の竹造形は竹林園全体に約6箇所にちりばめられます。私のデザイン画を元に茶筅組合、茶道具組合、編み針組合の職人の方々が制作を担当するというコラボレーション作品群です。主にロウソクの炎を主として松明やスポットライトなど様々なあかりで演出された竹の巨大な作品群をお楽しみください。

そのほかお茶会やコンサート、茶筅作りの実演など様々なイベントも行われます。。

初日の朝日新聞から取材を受けました。

竹林園入り口

円楽寺跡 「光の滝」4メートル弱の高さから扇型に広がりながら竹が流れる。

竹の内側に光を当てることによって節に美しい陰影が生まれる。撮影 山本茂

竹の合間から黄金の光の流れがみえる。切りたての竹は表側は鮮やかな青竹色、内側は優しい肌色と異なった表情を見せる。

しかしその美しさも数日で色あせてくる。この展示の2日間限定もそこにあるようだ。竹の本来の色の美しさを知る職人さんからの提案という。

撮影 山本茂

景色の合間に「光の滝」突然光の滝が現れた。2日間だけの非日常の世界をつくった。

芝の広場 「天と地と」 空と大地を結ぶイメージ  撮影 山本茂

一日目は台風の通過で開催も危ぶまれましたが事務局は開催を決定。風がまだ少し残っておりロウソクの炎を着けては消えるの繰り返し。二日目は天候に恵まれ、竹あかりには最高の日和。ロウソクの炎の効果もしっかりと現れました。台風通過を含んだ2日間でしたが観客は去年とほぼ同数の2716人。連日大勢の人々にきていただき会場は賑わいました。

 

 

 伊丹工芸センターにて三人展を開催

「陶 金 漆」ー 素材と表現 ー 

 

会場:伊丹工芸センター 兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-28  Tel 072-772-5557

会期:2018年9月8日(土)〜10月14日(日) 10:00〜18:00 入館は17:30まで (月曜日休館 祝日の場合翌日)

伊丹工芸センターHP

 

 

伊丹工芸センターにて素材にこだわった3人展を開催します。陶器の三木陽子氏、漆の栗本夏樹氏との出品です。両氏とも1つの素材を軸にして現代美術にシンクロさせながら数十年作家活動を続けておられます。

9月16日(日)14:00より国立国際美術館副館長の中井康之氏を招いて「工芸と現代美術」をテーマとしたトークセッションを開催します。

「素材と表現」展覧会に寄せた文

金属という素材に出会ってからもう40年が経とうとしている。出会って以来、なぜか金属以外の素材で表現しようと思ったことは幾度もない。 他素材を触ってみてもその素材から次の作品が生まれることはなく、また元の金属へと戻ってしまう。

金属素材を基軸として表現する私は、まず自分の思い描く「イメージ」とそれに込めたい「想い」をどういう風にその素材に当てはめていけるかを自問する。 そのイメージに対してどの金属を選択しどんな技法で表現するのか? 当てはまる技法がなければ様々な手法を試み、試行錯誤の末、新たな自分なりの技法に到達することもある。 「切れる」「曲げられる」「接合できる」「熔かせる」 展延性に優れ私の要求を受け入れ、形を変えてくれる金属素材は、私にとって非常に心地良い存在である。 しかし時に、使い慣れた素材から思いもよらない「ダメ出し」をもらう。 思うように形が動かない。思うような接合ができない。素材をなだめすかし、何度試みても私の要求を拒否する金属がいる。それはなぜか?後から考えるとその原因はいつもつくり手である私にある。 制作上の技術的な見当違いや制作中の心の揺れ、それを見透かすと、素材はいつも私に「No !」を突きつけてくる。そして原因は自分にあることを悟る。

金属素材は常に寡黙である。私の手によって変化を加えられ、物理の法則に従って忠実な反応を示してくれ次へと導く。そして金属の持つ独特の美しい表情は表現力に富み、作り手の私に勇気を与えてくれる。 優柔不断な私と寡黙な金属、この付き合いはこれからも続いて行くのである。

9月28日の神戸新聞にも大きく取り上げていただいた。

 入り口からみた展示風景 左 栗本夏樹作品 中央 長谷川作品 右正面 三木陽子作品

設営作業中にぽっかりと空いてしまった空間に急遽持ってきた10年前の作品。それが今回の会場にピッタリとはまってしまった。

評判もよく新作ですか?とよく聞かれた。

9月16日のトークセッション。左から、作家の三木陽子氏、長谷川政弘、栗本夏樹氏、国立国際美術館副館長の中井康之氏、司会のセンター長の多氏(おおの)

「工芸と現代美術」をテーマにそれぞれの側からの意見を語る。会場は満杯で立ち見の傍聴者が出たほど。白熱したトークは2時間にも及び

この日、1日だけで入場者数は630人を超えたという。

 

「工芸と現代美術」というテーマは多くの作家達の関心事であり多くの方々が集まってくれた。

彫刻と工芸の間を揺れ動く私にとっても今回のこの企画展は重要な展覧会となった。

32日間の開館期間中の総入場者数は4866人。伊丹市立美術館と併設という場所的なこともあって様々な世代層の方々に鑑賞していただいた。

その中で一般の方や作家の方たちとたくさんの会話がい生まれ、感想やアドバイスをいただいた。そういう会話から

私は今後ともこのような展覧会を通して作品を人々に訴えかける活動をしていかなければならない使命のようなものを感じた。

今回のこの展覧会は会場風景も含めてトークセッションの内容など研究報告として冊子にまとめる予定です。

伊丹市立工芸センター担当者 「所感

陶・金属・漆というそれぞれの素材表現を追求する3名の作家による展覧会。陶の三木陽子、金属の長谷川政弘、漆の栗本夏樹。彼らはいずれも日本の伝統的な工芸のジャンルに属する作家ではあるが、従来の枠にとらわれることなく独自の素材表現を追求しているという点で共通する。本展では3名の作品が同じ展示室内でせめぎ合うような形で展示され、既成の枠の外に出た者同士が新しい領域でのびやかに出会ったようにひとつの空間を形成した。 工芸とも美術とも言い切れない彼らの作品は、歴史と伝統を踏まえた確かな技術の上に成り立ち、その強度故に見るものを圧倒する。3者の置かれる背景を知らずとも老若男女問わず魅了される展覧会となった。工芸とは、美術とは、答えのない問いに答えようとしながら自身の作品に向き合う、現代に生きる作家たちの生の声をトークセッションを通して鑑賞者に伝えることができたのも大変有意義であった。  

 

 Melting Pot 2018

会場:ギャラリーいろはに 大阪府堺市堺区甲斐町東1丁2-29   Tel 072-232-1682

会期:2018年7月27日(金)〜8月8日(水) 11:00〜18:00 (木曜日休廊)

大阪芸術大学工芸学科金属工芸コースの在校生、卒業生51名による作品展です。今回で2回目になります。私の呼びかけて金属工芸コースの大学院生、学部生とで事務局を立ち上げました。卒業生には金属作家に限らず絵画、彫刻、陶芸、木工、フエルト、刺繍など様々なメディアの作家の作品が集まります。

「Melting Pot」とは金属を溶かす坩堝(るつぼ)のこと。金属工芸コースの在校生と制作を続ける卒業生が一挙に集い、時間を超えて一つに混じり合った展覧会をご覧ください。

 

 

 

 

 ギャラリーマロニエにて個展を開催

長谷川 政弘 展

ー 瞑色の庭 ー

 

会場:ギャラリーマロニエ 京都市中京区四条上ル塩屋町 Tel 075-221-0117

会期:2018年5月22日(火)〜6月3日(日) 12:00〜19:00 (日曜日18:00まで 月曜日休廊)

 

ギャラリーマロニエ HP

2010年のギャラリーマロニエ、ギャラリーはねうさぎ以来、なんと8年ぶりの個展となります。迷走を続けた8年間を経て再び蓮と鉄に向き合います。

個展にむけて

朱に染まった夕焼けの後、 消えゆる朱と暗闇が混じり合い、瞑色の刻が始まる。

鉄の持つ表情には瞑色の全ての色が含まれている。

移ろいゆく景色、この美しさにまさるものはどこにあるだろうか。

この美しさは瞬間ではなくわずかな時間をもっている。

その中で景色は刻々と変化する。光から解放され、やがて夜になっていく。

この感覚は、絵画ではなく三次元の彫刻に近い。

一瞬、一断面ではなく時が刻まれる時空を感じる感覚。 それが瞑色の刻と言えよう。

 

2018年5月22日 長谷川 政弘

 

 

  

 

制作風景

6月2日京都新聞朝刊美術欄に掲載されました。

個展風景です。

 

 

 



 

 

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