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● 長谷川 政弘 展 Soo Park 展 −Small is Beautiful−
会場:ギャラリーはねうさぎ 京都市中東山区三条通り神宮道東入る 神宮道ビル2F Tel 075-761-9606
会期:2010年11月2日(火)〜11月7日(日) 12: 00〜19: 00(最終日17: 00まで)
Breath of 181times社会と純粋に行き来できる手段はアートだけであった。
私の住む土の中の暗闇と社会のある地上との間は、アートによる細い管のようなものだけで繋がっていた。ときに地上に向かって細い管を通し、そこに口を近づけ微かながらの呼吸を地上と交わしていた。これは私の今までの経験に基づく、私とアートと社会との関係のイメージである。
初めて対外的に作品を発表した1984年から現在の2010年までの27年間を蓋の閉まった長い暗闇の箱に等分し、それぞれの年のアート活動の数だけ、孔(あな)をあけた。アート活動とは、個展、グループ展、コンクール、シンポジウム、ワークショップなどとアートに関係する様々な活動が含まれる。
孔の数は181ヶ所に及んだ。この一つ一つの小さな孔は、私とアートとの繋がりを示し、私と社会とを純粋につなぐ微かな呼吸の痕跡なのである。
私の内部を覗いてほしい。
181の微かな光が私の内部を照らす。
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Breath 小さくて素敵なものたち Breath 小さくて素敵なものたち
これまでのアートの呼吸の中で見つけたいくつかの「小さくて素敵なものたち」がある。これらは買ったもの、拾ったもの、人から頂いたもの、交換したものなど様々なかたちで手に入れたものたちである。
それらの中から海外で見つけた数点を選び、孔のあいた「黒くて小さくて重い箱」に入れてみた。
記憶を呼吸させてみたい。
2010年11月 長谷川 政弘 |
Small is Beautifil2004年アラブ首長国連邦のドバイで開催されたEmmar国際アートシンポジウムで韓国の彫刻家Soo ParkとスウェーデンのIan Newbrryと出会った。40人程いた彫刻家の中でも年齢や感性の近かった彼らととりわけ親しくなり帰国後も彼らと連絡を取り合って、第一回目のグループ展をソウルで開いた。それぞれ国が離れているため作品は持ち運びの容易な小品としタイトルを「Small is Beautiful」とした。その後も度々、日本と韓国で同展を重ね、今回4回目の「Small is Beautiful」展を開ける事になった。前回のソウルの時と同様にそれぞれの個展形式で展示を行う。
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● 長谷川 政弘 展 −白くて 薄くて 軽い しつらえ −
会場:ギャラリーマロニエ 京都市中京区四条上ル塩屋町 マロニエビル5F Tel 075-221-0117
会期:2010年6月15日(火)〜6月27日(日) 12: 00〜19: 00(最終日18: 00まで 月曜日休廊)
● 長谷川 政弘 展 −黒くて 小さくて 重い 箱 −
会場:ギャラリーにしかわ 京都市中京区四条上ル塩屋町 マロニエビル2F Tel 075-212-3153
会期:2010年6月15日(火)〜6月27日(日) 12: 00〜19: 00(最終日17: 00まで 月曜日休廊)
ギャラリーマロニエとギャラリーにしかわでの同時開催の個展です。マロニエでは大きくて白い作品、にしかわでは黒くて小さな作品を展示しております。 薄い紙も折り目を付ける事によって一瞬にして強度を持ち立体として変化する。
この作業は非常にシンプルでなおかつ理にかなっている。この当たり前の作業
が最近とてもおもしろく感じる。
今回作品に使っている鉄板は0.8ミリから1.2ミリ。鉄板としてはとても薄い
部類に属する。平面の時はぺらぺらの鉄板が折り目を付ける事によって立体に
変わる瞬間の不思議さは何度繰り返しても素直に感激してしまう。
切って折り曲げた材料をリベットでつなぎ家具類をイメージさせるオブジェを
制作した。それに現実的なモチーフを加え今私の頭の中で気になっているいくつ
かの事柄を表現した。
2Fのギャラリーにしかわでの同時個展「黒くて 小さくて 重い 箱」とあわせて
ご覧頂ければ幸いです。 (マロニエ案内文より) |
二次元と三次元「有と無」「表と裏」「真と偽」「天と地」などその間に広がる曖昧模糊とした広がりに漂っているのが私たち人類であり、二次元にも三次元にも束縛されず自由に遊泳できる無限空間そこが表現の領域であるとすれば・・・。 さてあなたの二・五次元とは・・・ (ギャラリーマロニエ企画書より) |
無題 aluminium 20×20 cm
● アブダビ国際彫刻シンポジウム
Abu Dhabi International Sculpture Symposium
会期:2010年2月25日(木)〜4月7日(水)
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完成作品の仮置きの状態です 。
この国際彫刻シンポジウムは アブダビ首長の皇太子であるSheikh Hamdan Bin Zeyed Al Nahyan(ハムダーン・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン)殿下の支援でZayed University(ザーイド大学)とSalwa Zeidan Galleryが運営します。 会期は2010年2月25日から4月7日までで世界各国(イギリス、イタリア、ノルウエー、ブルガリア、オーストリア、グルジア共和国、日本、韓国、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、エジプト、レバノン)から17人の彫刻家を選出、招待しアブダビに滞在し永久設置を前提とした大型のパブリックアートを制作します。 使われる素材は主に石、金属が主になります。 このシンポジウム期間中にザーイド大学などで作家による講演やワークショップ、アーティストトークなども行われ大学生及び一般市民とのアートによる交流もはかられます。 このような海外での滞在制作の経験は2004年にUAEドバイで行われたEmaar International Art Symposium、2005年のスウェーデン ルレオで行われたLulea Summer Biennial 2005、2006年にアルゼンチン レジステンシアで行われたInternational Sculpture Biennial 2006 Chaco Argentinaから今回で4回目の海外滞在制作となります。 期間は2月の25日から始まるのですが私のような金属を使った作家は作品が大型で専門的な制作環境も必要となってきますので今回ほとんどが現地工場での制作となりある程度、作品パーツが揃ってからの現地入りということで私は3月15日からのアブダビ入りとなります。 今回の私の作品は蓮の池をイメージし直径約120cm、高さ60〜320cmのステンレス製の蓮の葉を9枚制作し空間に会わせ配置します。蓮の葉にはガラス製の水のしずくがあり風に揺らぎまさに落ちようとしているさまを表現しております。シンポジウム終了後この作品はアブダビの市街にパブリックアートとして設置されます。パブリックアートの設置はアブダビの市街では初めての試みになるらしくアラブ圏としては類をみない規模の大きい国際彫刻シンポジウムとなります。 |
今回のシンポジウムの模型作品です。蓮の群生に人が入って行けるスケールの作品になります。
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