Information 長谷川政弘の2022年の活動情報をお知らせしていきます。
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● 第26回 高山 竹あかり
会期:2022年10月8日(土)・9日(日) 2日間 雨天中止 入場無料
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高山竹あかりの竹の造形物のデザインを担当して6年目になります。 奈良県生駒市高山地区は竹製品の製造の盛んな地域です。特に500年の歴史を持つと言われている茶筅は、国内の9割以上が高山地区で生産されています。 今回で25回目の開催となる高山竹あかり。私が描いたデザイン画をもとに茶筅組合、茶道具組合、編み針組合の職人の方々が制作を担当するコラボレーション作品群です。大型の竹造形がインスタレーション作品のように竹林園全体にちりばめられます。 ロウソクのあかりを主として松明やスポットライトなど様々なあかりで演出された竹の作品群をお楽しみください。 そのほかお茶会やコンサート、茶筅作りの実演など様々なイベントも行われます。詳しくは「高山竹あかりサイト」をご覧になって下さい。 |
当日の8日(土)は天候に恵まれ1日で1900人くらいの来場者がありました。あいにく翌日の9日(日)は一日中雨模様、しかし規模を縮小しての開催となり午後からのワークショップと竹オブジェにはライティングのみの点灯となりました。 雨模様にも関わらずお客様が足を運んできてくれました。ありがとうございました。今年は新しい試みとして8日には4台のドローンを用いて空撮も行われました。また映像の編集が完了しましたらお知らせいたします |
入り口の鷹山大橋
今年は竹林にもオブジェを配置してライティングを行いました。
階段の落差を利用した2本の滝。
ダイナミックな造形になりました。
滝の上の東屋の広場は水源をイメージした水の流れを表現しました。
円楽時跡の空間は泡のイメージです。
芝の広場は波紋のイメージ
失敗から生まれたハート形のゴボンツ、写真スポットになって高山竹あかりの人気者です。
竹をいかに簡単に造形物に変えることができるかが高山竹あかりのポイントです。
大広場には茶筅型のメインオブジェを展示しました。
2組のミュージシャンによるコンサートも大盛況でした。
● 工芸のちから2022
会期:2022年9月12日(月)〜9月16日(金)11:00〜17:00 (最終日は15:00まで)
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大阪芸術大学工芸学科の教員とスタッフの展覧会です。数年前から工芸学科では「工芸のちから」というタイトルであべのハルカス近鉄本店などで金属工芸、陶芸、テキスタイル染色、ガラス工芸の4コースの卒業生などを中心に精力的に大芸の工芸学科のちからを発信しています。 近鉄南大阪線線の喜志駅からスクールバスが出ております。詳しくは大阪芸術大学のHPのアクセスをご覧ください。 |
● Cntemporary Art Fsir ART OSAKA 2022
Galleries Secotion 会場:大阪中央公会堂3階 大阪市北区中之島1-1-27 Tel 080-1455-5906
会期:2022年7月9日(土) 11:00〜20:00 10日(日) 11:00〜17:00
Expanded Secotion 会場: クリエイティヴセンター大阪 (名村造船所大阪工場跡地) 大阪市住之江区北加賀屋4-1-55
会期:2022年7月6日(水)7日(木) 13:00〜20:00 8日(金)〜10(日)11:00〜20:00 11日(月)11:00〜17:00
入場料: 2会場チケット2500円 Expandedチケット1000円 (オンラインにて事前前予約が必要です。)
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ART OSAKA 2022に「Note Gallery」より出品します。今回は20周年記念として新しい試みとして大型作品やインスタレーション作品にも対応できる広い会場として、クリエイティヴセンター大阪を会場に加え中之島公会堂との2箇所で開催されます。Expanded Sectionでは金属立体作家の釜本幸治さんと同じ空間で、蓮のインスタレーション作品を展示します。 2会場とも会期や開場時間が異なっていますのでご注意下さい。2会場を結ぶ無料シャトルバスも発着しております。詳しくはART OSAKAのHPをご覧下さい。 |
大型作品の展示は初めての試みで大変注目された展示となりました。
釜本作品も水に浮いているブイがモチーフです。二人の空間は水面となりました。
それぞれのブースに様々なインスタレーションが展開されました。
他作家の作品とも絡み合って面白い空間です。
同じ作品でも置かれる場所によって見え方が随分変わってきます。
影も美しく見えます。
ハスの切り口も抜かりはありません。
黒蓮 ー瞑色の庭ー
想像以上のたくさんの来場者で賑わいました。
● - 蓮 展 -
会期:2022年7月7日(木)〜7月12日(火) 11:00〜18:00 (最終日は1600まで)
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夏の水面に清らかな姿を咲かせる蓮の花をテーマに展示会をいたします。清々しい気を感じていただけますと幸いです。(ギャラリーより) 昨年「祇をん小西」で2人展をした山本佳子さんとのコラボ作品を出品します。 |
今回の蓮は睡蓮、何度もクリアー塗装を重ねることで葉自身に水面のような表情をつくりました。
穴あきバージョンです。
● - 非ざりて似たる - 4人展
会期:2022年5月14日(土)〜5月29日(日) 13:00〜19:00 (最終日は17:00まで 火・水曜日休廊)
「非(あら)ざりて似たる」 この言葉は「似て非なる」という故事成語の反対の造語である。 各人各様、普段の作品は、テーマも表現もそれぞれ方向は違っているが共通点がある。四者とも大阪芸術大学工芸学科金属工芸コースの出身である。しかし、それだけが共通点ではない。 今回展示している作品で二人の素材は金属、あとの二人は主に布や糸ミクストメディアを使って作品制作している。金属で立体作品をつくる場合、金属板を展開図に沿って切断し曲面加工し再び接合してつくる手法がある。金属工芸コースで学んだ平面から立体に移行させていく手法だ。それは布で立体をつくるときも同じであることに気付いた。 金属でも布でも素材は違えども基本工程は同じなのである。そして金属同士の接合の「溶接や鑞付け」は、布では「針と糸で縫う」行為なのだ。展性と延性に富む金属は叩けば曲面になる。繊維を織ることで平面となった布は、裁断しつなぎ合わせ内部に綿などを詰めてテンションをかけることで曲面を持った立体となる。 金属と布、「硬い」「柔らかい」という対局のように思える二つの素材は裏を返せば同じ性質を持っているということになる。 この二つの素材の特性や加工技法はまさに「非ざりて似たる」なのである。 同じ学び舎で無意識に培われた技術は、知らぬ間に体に染みついており様々な素材を前にしても金属工芸の技術を応用しているように思えた。 展示室Aでは金属作品、展示室Bではコラボインスタレーション、 金属工芸コースという土壌から生まれた多様な表現をご高覧ください。 2022年5月 長谷川 政弘 |
A室全景 左が釜本幸治作品、右が長谷川作品
右壁 長谷川作品
左壁 釜本幸治作品
B室全景 石原三加と長谷川眞由美のコラボ空間 ピアノ以外のセットとわんちゃんは石原作
お菓子、コミック全て刺繍でできた長谷川眞由美作品、本物ではありません。
スーパーファミコンも布と刺繍でできています。
ピアノを弾く石原わんちゃんと刺繍の楽譜「子犬のワルツ」上の鉢植えも刺繍作品です。
C室の展示
左、無花果 中央、林檎 右、柘榴
今回の作品は銅板製の雨樋を素材にして制作した。今年の一月に私の生家を老朽化により解体した。昭和一桁に建てられた木造建築である。 自分の記憶に留めるために家屋に使われていた雨樋を再生して「memory −二つの林檎−」と「memory −護り木−」を制作した。林檎の方はちょうど20年前に制作したブロンズ作品をもとにしてパッチワークで同じかたちにした。かたちは同じだが全く制作方法は異なる。林檎をモチーフにした作品を機会があればもう一度つくってみたいと常々思っていた。 「護り木」は生家の庭にあった樫の大木への畏敬の念を込めた。 余談ではあるが林檎作品の重さがあまりにも違うので重さを測ってみた。するとブロンズ製は17.5kg、銅板製は1.75 kg。なんと一桁違いの同じ数字だった。20年の時を越えた縁を感じて嬉しかった。 |
左「memory −二つの林檎−」右「memory −護り木」
雨樋作品の色合いは100年近くかけて自然についた緑青の色です。
同じかたち二つの林檎 右は20年前に制作したブロンズ鋳造の林檎、左は銅製の雨樋を再生してできた林檎です。
継ぎ目のリベットなど雨樋の表情を残しています。軸も雨樋の受け部品を流用しています。
自宅に生えていた樫の木をイメージした作品「護り木」これも100パーセント雨樋からできています。
太い枝は竪樋の流用です。
枝は雨樋受けの部品です。
● 盆景展
会期:2022年4月5日(火)〜4月17日(日) 12:00〜19:00 (日曜日18:00まで 月曜日休廊)
お椀の中、お盆の中、坪庭、茶室、床の間、俳句17文字。コンパクトな空間の中に、広大な宇宙を、悠々たる自然を、そして人生をも謳いあげる日本特有の表現のかたち。 |
「Water face」 鉄・クリアー塗料
アセチレンの炎によってできるかたちと色彩
透明塗料の厚塗りと研ぎ出しによって透明感を出しています。
● 「京町屋と金属作品の親和性の検証」研究冊子を発行しました。
大阪芸術大学の養育研究費で私の2020年、2021年の研究画題である「京町屋と金属作品の親和性の検証」の研究冊子を発行しました。内容は2020年6月に祇をん小西で行われた山本佳子さんとの2人展「水景−waterscape」と12月に行われた個展「うつろいの間 −蓮と共に−」の展示風景画像を中心として3名の美術関係者に展覧会をみての文章や私自らが行なったテーマに沿った検証、鑑賞者からいただいたのアンケート結果などを掲載しております。 もしこの冊子について興味がある方がおられましたらトップページのメールリンクからお知らせください。 |
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