Information 長谷川政弘の20016年の活動情報をお知らせしていきます。
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● 木津川アート2016 テーマ 「命」
会場:京都府木津川市 山城町 棚倉エリア・開橋・高麗エリア・上狛エリアにて開催
木津川アートプロジェクト事務局 Tel 0774-73-8191
会期:2016年11月6日(日)〜11月20日(日) 10:00〜16:00
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木津川市が全面的にバックアップしている地域の芸術祭です。32組のアーティストが参加しております。 HPより 7年目、第5回をむかえた 「木津川アート2016」 の舞台は、木津川市山城地域です。東西を山と木津川に挟まれた細長い地域には、自然とともに生き、そして「いのち」を繋いできた人々の歴史が、今もそこかしこに残っています。アートの力で、わたしたちのまちに光をあてる芸術祭 「木津川アート」。今年もワクワク・ドキドキの小さな旅をお楽しみください。 出品作品コンセプト 「 風の道 」 人々の営みと共存し時を重ねる椿井大塚山古墳。前方後円墳の東側のこの場所にかつては水田があったと聞いた。 黄色く色づいた稲穂の揺れる景色は私たち日本人の原風景である。そしてそれは同時に、私たちの「いのち」の源ともなる。 もう一度この地で稲穂にそよぐ風を感じてみたいと思った。 稲穂で後円部の曲線に合わせて大きな弧を描く。 この弧は偶然にも3世紀後半の完成当時の輪郭線とぴったりと重なった。
風を受けゆらゆらと、光を浴びてキラキラと輝く黄金の稲です。この地にそよぐ風を感じて下さい。
素材 真鍮 全長 約50m 本数 2030本 長谷川 政弘
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左手の山が円墳部分です。このカーブに沿って稲の道が伸びて行きます。
真鍮製の稲穂は風で揺らめき光を浴びてキラキラとひかります。金属どうしが触れ合う音も微かに聞こえます。
古墳に少し登ると稲が光の川のように映ります。山城町は筍の産地としても有名で以前はここでも筍を育てていたそうです。
その日の天候や太陽の位置によって光の当たり方が変化し、真鍮の稲は様々表情を見せてくれます。
雨上がり、水たまりが稲穂を映します。
毎日新聞に作品が紹介されました。
ここからの画像は設置作業のスナップです。完成まで4日間費やしました。 2000本以上の稲穂、固定用のペグをコンパクトにまとめて運びます。 椿井大塚山古墳へは私の家から車で約5分と近いのですが、古墳に至る道がとても狭く軽自動車がやっと通れるくらいの道幅です。今回のこのような表現になったのもそのことを考慮した上でのアイデアです。持ち運びのしやすい小さなパーツを大量につくり、現地で大きな造形へと変換します。それは以前の私の蓮のシリーズに繋がっています。 |
まずは古墳のカーブび合わせて紐でラインを引きます。
幅を50cmに設定して稲を植えていきます。ただ刺すだけでは抜けてしまいます。 稲穂の下の部分は三角形のループになっておりその3つの頂点に番線(太い針金)を曲げたものをペグ状にして地面に打ち込んでいきます。 2030本の3倍で6090本のペグを打つことになります。まさに田植えです。妻と二人で朝8時から夕方5時まで。明るくなったら作業開始で暗くなったら作業終了。数日間のにわか農業の二人。 |
だいぶカーブが見えてきました。
3日目 とりあえず第一目標の地点に届きそうです。
4日目 残った稲の数から計算すると幅をあと25cm増やせそうです。
5日目 幅を増やしたあとに残った稲でラインの長さを増やします。
完成! ガイドの赤いビニール紐をはずしました。
この画像は古墳との関係がよくわかります。2030本の稲穂は結局75cmの幅で50m以上の長さとなりました。 搬入の途中に見学で来てくれた考古学者の中島正氏(この古墳の発掘調査に数回携われた方)によると私がつくった稲のラインがこの古墳本来の輪郭線であるという話を聞きました。本来の輪郭部分は農地にする際に埋め立てられたのでしょうか?このラインの下には3世紀後半の葺石が眠っています。 私の引いた偶然のラインは何かによって導かれたような気がしました。 |
古墳の中腹からみたところ。
土日は人が絶えることないくらい来場者がありました。
会期中作品の大きな倒壊(野生動物と子供さんが心配でした)もなく無事終了しましました。
まさに稲刈りの風景。 会期が終わり、搬出は妻が多忙のため一人で二日がかりでぼちぼちと、と思っていたのですがここに救世主林夫妻が現れました!林英雄さんと奥さんの薫さんは木津川市在住で、木津川アート1回目からボランティア活動をされているご夫婦です。お二人の献身的なヘルプとその他の数名スポットヘルフをいただき、なんとか日が暮れるころには作業終了ことができました。皆様本当にありがとうございました。 |
ここからはおまけ画像です。
稲穂に止まるトンボ
真鍮の茎をかじろうとしているバッタ
わかりにくかもしれませんが黒い塊はお猿です。なんども見学にきてくれるお得意様の団体です。
ここは他に鹿や猪も現れるそうです。設置作業中鹿の鳴き声をよく聞きました。
古墳山頂からみた木津川越しの生駒山に落ちる夕日です。素晴らしい光景です。
● 「漆 石 陶 金」 しっせきとうきん
会期:2016年8月30日(火)〜9月4日(日) 12:00〜19:00 (4日最終日は18:00まで)
同じ素材と30年以上向き合ってきた、50歳代の立体作家のグループ展です。 陶芸家の武田浪さんから展覧会のお話をいただき私がメンバーを集めました。 出品者、栗本夏樹(漆)田邊朗(金属)近持イオリ(石)三木陽子(陶)長谷川政弘(金属) |
会場風景
- Lotus - ブロンズ. ステンレス.
- Lotus - ブロンズ. ステンレス.
- Breath - 鉄. ステンレス. 蓮の種
- Breath - 鉄. ステンレス. 蓮の種
オープニングパーティー
出品メンバーと武田浪さん 左から近持さん 三木さん 長谷川 武田さん 栗本さん 田邊さん
● 美飾會
会期:2016年3月29日(火)〜4月24日(日) 11:00〜19:00 (月曜日休廊)
ギャラリーなかむら企画の立体6人展。ベテラン3人と若手3人のメンバーで構成されています。 |
会場風景
出品作品3点
- Lotus - ブロンズ. ステンレス.
- Lotus - ステンレス.アルミニウム
● 二・五次元 - 絵画考 - 立体小品展
会期:2016年3月1日(火)〜3月13日(日) 12:00〜19:00 (日曜日18:00まで 月曜日休廊)
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2.5次元をテーマにした様々な分野の作家のサムホールサイズ(22.7×15.8×α)cmの小作品展。前回に引き続き蓮のかたちを鉄で削り出した作品を出品しています。 2.5次元とは物体の3次元的形状を1つの方向から見える範囲で表したもの。2次元と3次元の中間という意味でこう呼ばれる。ただし、端数の0.5という値に正確な意味合いがあるわけではない。(ウィキペディア) 言葉の持つ意味、定義、使用方法は時代、人、分野において変化します。あなたにとっての2.5次元とは?・・ (ギャラリーマロニエ企画書より) |
出品作品 - Lotus - 鉄. ステンレス. 20×20×18 cm
線を組み立てると立体になる。立体を映し出す鏡面は平面なのだろうか?・・・・ 私の2.5次元なのかもしれない。
● 16th International Snow Sculpting Competion JAPAN Cup 2016 in NAYORO
第16回 なよろ国際雪像彫刻大会ジャパンカップ
会場:北海道名寄市南広場 主催:なよろ雪質日本一フェスティバル実行委員会
会期:2016年2月9日〜2月13日
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今回で第14回の大会となります。北海道の雪像は札幌の雪祭りが有名ですが、ここ名寄ではキャラクター像や建物の模造などとはちがって純粋に彫刻作品制作を前提とした大会となっています。出場チームは海外から5チーム、カナダ、スペイン、ポーランド、韓国、アメリカとロシアの混成チームと国内から3チーム、学生が4トームの計12チームがエントリーしました。今年は制作期間が3日間と半日短くなりなかなかハードな日程となりました。 今回はメンバーが1人入れ替わってチームリーダーに尾崎慎さん(石彫)を迎えての参戦です。石彫の小林照尚さんは今回も一緒です。チーム名もInfinity Shape(無限のかたち)としました。私もこれで雪像彫刻の経験は3回目となります。雪を彫るためにために様々な道具をつくって挑みました。結果は残念ながら2位。1位はロシアとアメリカの混成チームが選ばれました。私たち3人は絶対の自信を持っていましたがこれだけは審査員あっての事。また次のチャンスを狙います。 |
大会の前日。明日からの戦いを3m立方の雪のブロックが静かに待っています。
大会1日目 ボランティアスッタッフさんたちと制作前の記念撮影。メンバー3人は50半ばの同世代です。
作品マケット。リーダーの尾崎さんがつくってくれました。作品アイデアは3人で意見を出し合い詰めていきました。
ミニマムから無限(infinity)がテーマです。うまく完成したらきっと良い結果になるでしょう。
フォルムが複雑なのでどこからどういう風に進めるべきかしっかりと打ち合わせをします。
方針が決まれば大胆に雪を落としていきます。
有刺鉄線で切ったりケレン棒などいろんな道具をつかいます。体を全身つかいます。まさに雪との格闘です。
大会2日目 今日中にはしかっりと形を出しておかないとなりません。今年はとても暖かいのですが雪像にとっては心配ではあります。
不安定な足場での作業や雪の中にもぐったり制作は過酷を極めます。まさに命がけ。
日が落ちても作業です。さすがに寒くなってきます。1日中ウォッカやウイスキーは手放せません。
最終日 今日は1時間早く作業を始めます。午後6時が作業終了です。
時間に間に合わせるために必死の作業。尾崎さんの持ってきた日の丸を掲げました。
だんだんとフォルムが決まってきました。
今回の作品の切り札、出来上がったフォルムに凹みの形をつけていきます。ここで初めて私のつくった道具が役にたちました!
完成 ‼︎ 3色のライティングで作品を演出します。
この中央部分の収まりが難しかった。みんなの力で非常にうまく対処できました。全ての作業を通して全員が本物の彫刻家である事を実感しました。
会場風景 惜しくもこの中の3体の作品が翌日雨によって倒壊していました。どれも賞に入った作品ばかり。
まさに幻の名作です。多くの市民の方々にお披露目できなくて実に残念でした。私たちのチームの作品は無事でしたがやはり形が甘くなっていました。
授賞式 2位をいただいて失礼とは思いますがあまりうれしくない表情の3人。できれば最後に名前を呼んでほしかった。
おまけ画像1 おいしそうな雪の家
おまけ画像2 ジンギスカン やっぱりこれを食わねば力がでない。
● プロミスト北品川 エントランスニッチに小作品を設置
場所:東京都品川区北品川3丁目 2月
- One Apple ? - ブロンズ・銅・木 H 23cm
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