Information 長谷川政弘の20019年の活動情報をお知らせしていきます。

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 第22回 高山 竹あかり


会場:高山竹林園 奈良県生駒市高山町3440番地 Tel 0743-79-3344

会期:2019年10月12日(土)・13日(日) 2日間 雨天中止 

高山 竹あかり 公式サイトへ

昨年に引き続き高山竹あかりのオブジェデザインを担当します。

生駒市高山地区は古くから竹工芸製品の製造の盛んな土地です。特に茶筅は国内の9割以上が高山で生産されていると言われています。今回で22回目の開催となる高山竹あかり。ロウソクのあかりによって照らされる大型の竹造形は竹林園全体に約6箇所にちりばめられます。私のデザイン画を元に茶筅組合、茶道具組合、編み針組合の職人の方々が制作を担当するというコラボレーション作品群です。主にロウソクの炎を主として松明やスポットライトなど様々なあかりで演出された竹の巨大な作品群をお楽しみください。そのほかお茶会やコンサート、茶筅作りの実演など様々なイベントも行われます。

 

終了後記述 あいにく12日土曜日は台風19号接近のために中止となりました。しかし13日は台風は東の方に行ったため急遽開催が決定し、開催当日の早朝から3組合の竹職人さんたちと力を合わせて会場での竹オブジェ設置作業を敢行し、無事17時から点灯を迎えることができました。大変な時期にも関わらず竹あかりファンのみなさまが大勢詰め掛けてきてくれました!久々の疲労困憊の一日でしたが大勢の来場者さんの励ましやお褒めの言葉をいただき充実ある一日を持つことができました。

 

今年は前年大好評だった滝のオブジェを発展させ、一番広い空間に水が湧き上がるように両側に広げてみました。

全長30メートルの超巨大な竹の造形

ここでは今までにないつくり方のシャープなオブジェも好評でした。

 


 

第8回 あさごアートコンペティション 優秀マケット展

 

会場:あさご芸術の森美術館 兵庫県朝来市多々良木139-3 Tel 079-670-4113

会期:2019年9月14日(土)〜10月27日(日) 10:00〜17:00 (入館は16:30まで 水曜祝日の翌日はは休館)

一般500円の入場料が必要です。

先日のあさご芸術の森美術館の展示であさごの土地に触発され久しぶりのコンペティションへの挑戦でした。結果は入選。やはりコンペはなかなか厳しいですが実制作される作品画像をみて納得しました。造形、表現ともに新鮮でスケールも幅7メートル高さ3.5メールと驚きです。まさに異空間!もはや建造物ですね。3月の完成作品を是非見に行きたい気持ちです。

 

あさご芸術の森美術館

蓮池の中を散策するイメージです。


 

 未来に繋がる 伝統工芸とデザイン


舞大阪芸術大学スカイキャンパス(あべのハルカス24F) 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 24F Tel 06-6654-5557

会期:2019年9月21日(土)〜10月14日(月) 入場無料 11:00〜19:00(最終入場は18:30まで)

休館日 9月24日・30日、10月7日

大阪芸術大学デザイン学科教授の喜多俊之先生が1968年よりライフワークとして、職人の技とデザインの力で現代に合った多くの伝統工芸品が蘇ることの実験を続けてきた、美濃、越前の和紙を使用した照明器具、輪島や津軽の漆、錫、竹や杉、有田焼や丹波焼など、多くの匠の職人とつくり続けた作品を展示します。また、喜多が所属します大阪芸術大学で伝統工芸、技法でものづくりをされている工芸学科の教授の作品を展示します。 デジタル社会、近代化への急速な変化の中で求められる生活の中での伝統工芸とデザインを考えとなればという喜多の想いを込めた展覧会です。

会期中には喜多先生と山野宏先生(工芸学科長)との対談もあり現代の工芸とデザインについても様々な視点から意見が交わされました。

大阪芸術大学工芸学科4コースの教員の展示ブース、手前左より田島悦子先生、奥長谷川、右前山野宏先生、奥小野山和子先生

蓮シリーズのバナーと共に展示。

2002年の作品「Seven Apples?」17年ぶりに展示されました。 Appleシリーズへ

 


 

 2019 Shoebox Art 巡回展


舞鶴会場:舞鶴赤れんが倉庫4号棟2F 京都府舞鶴市字北吸1039−13 Tel 0773-66-6346

会期:2019年9月16日(月祝)〜23日(月祝) 10:00〜17:00

京都会場:ギャラリー黎(ビギン) 京都市上京区御前通今出川上ル馬喰町886 Tel 075-465-1137

会期:2019年9月24日(火)10月16日(水) 10:30〜18:00 (木曜日休廊)

作品の大きさを靴箱サイズに限定することによって運送経費を軽減し小さくても良質なアート作品をいろんな地域でみてもらおうという企画展です。今回は舞鶴市と京都市内ですが将来的には全国的に世界への巡回アート展に育てて行こうという試みです。

平面、立体のあらゆる素材、ジャンルの作家62名が参加しております。

 


 

木津川アートプレイベント「カエル 展」

 

会場:木津川市情報発信基地キチキチ 京都府木津川市木津南垣外15-2 Tel 090-6607-9191

会期:2019年8月19日(月)〜8月31日(土) 

木津川アートの総合プリデューサーだった佐藤啓子さんは昨年8月にご病気で他界されました。佐藤さんは10年前にアートとは無縁だった木津川市で木津川アートを立ち上げ、育て、今のレベルまで高めてバトンを渡してくれました。佐藤さんのカエル好きは有名でたくさんのコレクションがあります。それにちなんで有志がカエル展を企画してくれました。チラシのイラストは佐藤さんの描かれたものです。

カエルを題材に佐藤さんと交流のあった30名の作家が様々な手法でカエルを表現しました。このカエル展は佐藤さん亡き後、来年も開催されることが決定した木津川アートのプレイベントとしても位置づけされました。

カエルをつくる作家ばかりではありません。難解な作品もちらほら。

佐藤さんコレクションの一番奥に私の展示作品とは別に自作を発見!(白い台座のブロンズカエル)

佐藤さんの闘病中に元気になって、とプレゼントした作品でした。

オープニングに集まった方々

佐藤さんお疲れ様でした。佐藤さんのおかげでたくさんのことを学ばせていただきました。

ありがとう!

 


 

 レ・ジェイド南茨木 MUSEのエントランス空間に複数作品を設置

昨年、大阪府茨木市「レ・ジェイド南茨木MUSE」というマンションの建設にあたり作品制作の依頼がありました。このマンションの建築コンセプトは「Time Museam」ということで共有部分のエントランスには美術館のような空間を作る。そして南茨木エリアの歴史を踏まえた作品を設置することになりました。この近辺には弥生時代の最大級の銅鐸の遺跡と言われる東奈良遺跡があり、このマンションには銅素材を使う作家に制作を依頼することになったということです。そして私に白羽の矢が立ちました。約1年がかりで構想、制作してきた作品が8月に無事完成し設置することができました。

今回の制作にあたり私は空間全体に「Memory & Futuer」(記憶と未来)というコンセプトを立て、入り口の風除室作品には「過去から現在」、エントランスホールメイン作品には「未来へ」中庭の作品は「現在から未来へ」というテーマで作品を制作しました。エントランス正面には全体の「繋がり」を意識した私のデザインしたアートウォールも設置されております。

この空間は今まで私の制作してきた様々なシリーズの作品が凝縮された場所となりました。

 

レ・ジェ イド南茨木MUSE HP

 

「生命の記憶」これまでのこのシリーズの作品をスタイリッシュに進化させました。「生命の記憶」シリーズへ 

キーワードは細胞分裂、広がり、繁栄、未来への旅立ち

外の造形の「実像」と内部の芯の鏡面に反転され映された「虚像」

 

「生命の記憶」からアートウォール越しに「蓮からのイメージ」が見えるように配置。

 「蓮からのイメージ」蓮の花托を抽象的に表現しています。このタイプの作品の設置は初めてになります。

リンク1 リンク2 リンク3

5ミリ厚の純銅の板からの切り出して制作しております。

テーマは「現在から未来へ」あえて表面のコーティングは控えてマンションの住民と共に時を重ねて自然と共に金属の変色(緑青)をつくって行銅の風合いを楽しむという考えです。

「Cells」着色に緑青を施しました。この作品も細胞分裂し生命体が成長して行く様子を表現しています。「Cell」シリーズへ

緑青の表面は銅鐸をつくっていた弥生時代、磨いた部分は現代と考えこの土地の時間経過を表現しています。

アートウォールはデザインと設計のみ。制作は外注です。この作品も蓮の花托をモチーフにしています。リンクへ

夜になるとライトアップされ「蓮からのイメージ」の作品の影がアートウォールの造形とシンクロします。

マンションの正面玄関からの眺め、奥に「蓮からのイメージ」が見えます。

 


 

 Melting Pot 2019


会場:ギャラリーいろはに 大阪府堺市堺区甲斐町東1丁2-29   Tel 072-232-1682

会期:2019年7月26日(金)〜8月7日(水) 11:00〜18:00 (木曜日休廊)

大阪芸術大学工芸学科金属工芸コースの在校生、卒業生40名による作品展です。今回で3回目になります。私の呼びかけて金属工芸コースの大学院生、学部生とで事務局を立ち上げました。卒業生には金属作家に限らず絵画、彫刻、陶芸、木工、フエルト、刺繍など様々なメディアの作家の作品が集まります。

「Melting Pot」とは金属を溶かす坩堝(るつぼ)のこと。金属工芸コースの在校生と制作を続ける卒業生が一挙に集い、時間を超えて一つに混じり合った展覧会をご覧ください。

 

第1室 搬入風景 卒業生が在校生をリードしながら進みます。

第2室 卒業生の作家間の情報交換

 


 

長谷川 政弘 展

ー 浮遊 「間 」 ー

 

会場:Note Gallery 大阪府枚方市堤町18-15 Tel 072-396-0708

会期:2019年6月16日(日)〜6月30日(日) 12:00〜17:00 (最終日30日は16:00まで 火曜水曜は休廊)

 

Note Gallery HP

 

浮游 「間」

日本人には「間」という微妙な意識があるという。 それには「空間の意識の間」と「時間意識の間」があるらしい。 良い加減の「間」から美しさや心地よさは生まれる。 立体作品をつくっていると自然と「空間意識の間」に突き当たる。 それは創作物と空間との対峙である。 既存の空間に自作を置く。 生命の繰り返しを象徴する蓮の種が、次の場を求めて空中に舞い、 「間」が生まれ、いつもと違った景色をつくりだす。

 2019年6月16日 ⻑谷川 政弘

Note Gallery では初めての個展になります。新作の発表です。画廊全体を使ったインスタレーション作品を出品しています。東海道の枚方の宿の道沿いにギャラリーはあります。周りは歴史的な建造物も多くそれを利用したおしゃれなショップやカフェなどが点在して古さを残した素敵な町です。

 

 

種を空間に舞い上がらせました。

二階の梁の上からの眺めです。

浮遊する種 様々な「間」が生まれます。

ここからは制作中のスナップです。

鉄で直径75センチの蓮の花托をつくります。2.3ミリの鉄板を切り抜き種の入るポケットをつけて行きます。

裏から見ると少しグロテスク。

底をつくって行きます。

ポケットに合わせ種をつくります。

蓮は茎断面もレンコンのような穴があります。

種は16個

 


 

あさご芸術の森美術館開館20周年記念企画

ー 人とアートの無限の繋がり1+1+1・・・展 ー

 

会場:あさご芸術の森美術館 兵庫県朝来市多々良木139-3 Tel 079-670-4113

会期:2019年5月18日(土)〜7月7日(日) 10:00〜17:00 (入館は16:30まで 火曜水曜は休館)

一般500円の入場料が必要です。

 

あさご芸術の森美術館

あさご芸術の森美術館が開館して以来、多くの作家によるさまざまなジャンルの企画展を実施してきました。また野外彫刻展・あさご芸術の森大賞展・あさごアートコンペティション等、多くの作家が参加し、朝来を訪れ、多くの作品を朝来に残してきました。  そこで美術館を核にして、作家たちが繰り広げてきた芸術交流の軌跡を振り返るとともに、それぞれの今を、作品を通して紹介し、美術館を育ててきた作家同士の出会いにより、次へとつながる何かが生まれる機会になる事を期待し、本展を企画しました。それぞれの作品1が集まり、それらが積み重なってあさご芸術の森を作ってきたように、これからもそれぞれの1が積み重なって、これからのあさご芸術の森をさらに深化させていくことでしょう。     

(美術館HPより)

 

 


 

 工芸表現と現代美術との関係性「陶金漆-素材と表現-」展より

上記タイトル研究報告冊子が2月に完成しました。

40ページの冊子です。抜粋のアップです。2時間のトークセッションの内容は13ページ約2万5千文字です。興味のある方はメールくださいテキストをお送りします。

序文「工芸表現と現代美術との関係性」  

「工芸」という芸術分野は、絵画や彫刻と違って一言で語れない部分が多い。 絵画、彫刻には「使う」という用途はなく、ただ鑑賞することのみなのだが、一般的に言われる「工芸」とはそこに用途が含まれてくる。そこがファインアートとの大きな違いだと言われてきた。しかし現代の工芸作品においては用途を無くし鑑賞するだけの作品は数知れない。現代の工芸という領域に身を置くものにとって一括りに使われる「工芸」と言う言葉はイメージ的に拘束力が強く窮屈な感じを持つ。今日では、工芸技法をベースにしたファインアート作品が数多く存在し、現代美術と深く関わり合っている。私が今工芸という領域に身を置き、生み出している作品は工芸技法を使ったファインアート作品だと考える。現代社会において「用」をなくした「工芸」は、これからどこへ向かって行くのか。その工芸の一つのベクトルをより明確に検証して行くことをこの研究の目的とする。  上記は、今回の研究目的のために掲げた文章である。「工芸表現と現代美術との関係性」を探るために、漆を扱う栗本夏樹氏と陶を扱う三木陽子氏に協力を仰いだ。両氏は40年近く一つの素材にこだわり制作を続けてきたベテラン作家である。若干の考え方の違いはあるものの大きな部分で共通することが多い。  今回、この御二方と私を加えた三名で、伊丹市立工芸センターという公的な場所で作品展示の機会とトークセッションの場を設けていただいた。一ヶ月以上にも及ぶ展示期間中に、様々な立場の来場者の方々と現代の工芸について語り合い、現代美術に詳しい国立国際美術館副館長の中井康之氏を招いての2時間におよぶトークセッションの中から現代の工芸の在り方や必要性が明確に見えてきた。その他、工芸素材の違いによる表現方法、歴史を含めた制作環境などの相違、それに加えこれから自分自身が進めて行かなければならない研究課題も見えてきて大変有意義な結果を得ることができたと思う。  この研究記録が現在の工芸分野の一断面として、これから工芸家を目指す学生たちや、若手工芸家たちにとって少しでも制作や思考の手がかりとなれば幸いである。                     

20019年1月 長谷川 政弘

 

 

 

 


 

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